崩壊は唐突に

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再起への道
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借金返済の為に僕は早朝のゴミ収集車の助手の仕事、日雇い派遣の仕事をこなしていく。

やりたいことでも経験を積むためでもない、3~4時間睡眠の毎日の心の支えは「借金返済の為」これだけであった。

毎朝、毎晩心が削られていく感覚に襲われたが。。。。

そんな、日々が唐突に終わりを迎えた。

ある寒い朝、職場に行くと1番苦手だったドライバーに挨拶代わりに怒鳴られる。

「遅いんだよ!! 一番先に来て準備してろ!やる気ないなら帰れ!!!」

僕も理不尽にいつまでもしたをむいてはいなかった。就業30分前に出勤して何が悪いんだ!?を伝えるとさらに機嫌が悪くなる。

最悪なのはここからだ。。。

ドライバーと助手なので狭い車内で二人きりなのだ。。。

車内では無言の時が続く。

普段からこのドライバーとの移動時間は苦痛以外の何物でもなかったが、、、この日は別格にしんどい移動時間になった。

現場についてからも怒鳴り散らすのは変わらない。

「こんな人間がいるんだ。。。」

僕は心底呆れていた。。。

何度も何度も辞めようと思った。

何度も何度も何度も帰ろうと思った。

僕を引き留めていたのは借金返済と知り合いの紹介この2つであった。

何とか現場での仕事が終わり工場に戻ってきた。

体感的に20時間くらいに感じた1日が終わろうとしたその時に、、、

僕が着替えているときに1日の作業報告書をまとめたレポートをボードごと僕に投げつけてきた。。。

それが僕の顔に当たった瞬間、何かが崩れた。

「いい加減にしろ!!!この野郎!!!!」

借金返済の為、、、知り合いの紹介、、、人生の再起への第一歩、、、0から人生をやり直そう!、、、これら全てを激情が塗りつぶした。。。。。

気が付けば僕は。。。職場の皆に抑えられていた。。。

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