底辺清掃員・・・あえてこういう書き方をしている。
今現在の僕は、清掃員の仕事をしている。それなのに何故、底辺清掃員と表現するのか?
それは・・・僕が逃げに逃げてここに辿り着いたからである。今の僕は目標が出来て清掃の仕事に正面から向き合えている。今となっては僕を救ってくれた清掃員という仕事に感謝しかない。
そんな今はまだ何者でもない僕だが清掃員に逃げ込むまでの軌跡を書いておこうと思う。

まず、僕は本当にダメ人間だ。
若いころからパチンコにハマり、日雇いに行ってはパチンコで溶かし、たまに勝てば飲みに行ったり・・・ホント何やってたんだか・・・。
そんな僕でもいいって言ってくれる女性と出会い始めて就職をした。好きこそものの上手なれってな感じで選んだ仕事はもちろんパチンコ屋だ。
パチンコ屋で働きながら毎日パチンコを打って生活をしていた。
そして、結婚を考えて同棲を始めこのまま結婚してパチンコ屋の店長を目指してのびりと過ごそうと思っていた時・・・世間はコロナ過に突入するのであった。
コロナ過の中・・・異様なパチンコ屋バッシングが巻き起こった。彼女の両親からは仕事を変えるいい機会じゃないか?と、言われ自粛期間中に家に籠って考えていたが僕は好きなパチンコ屋の仕事を辞めなかった。
そして、コロナ過の中の営業でみるみるうちにお客様が少なくなっていき、僕が働いていた店は・・・閉店になってしまった。勿論僕は失業した。
失意の中、無職となった僕は毎日パチンコを打っていた・・・
そんな堕落した生活を送っていたある日・・・彼女から別れを告げられた。
頭の中が真っ白になった・・・が、一度言い出したら考えを曲げない性格を僕は誰よりも知っていた。
僕は彼女の家から出ていき借金をしてボロボロのアパートに移り住んだ。
ボロボロのアパートに移り住んだ初日の夜・・・僕は酒を飲みながら泣いた。自分が本当に情けなくて情けなくて情けなくて情けなくて・・・・・・・・・・・・。一人で汚い天井を眺めていたら失った物の大きさに圧し潰されるような気がして毎日震えていた・・・。
そこからは、日雇い派遣だったり出前の仕事で日々の飲み代、パチンコ代を稼いでは溶かす廃人ルート一直線であった・・・毎晩眠れなかった。
一番きつかった派遣先は深夜のコンビニ弁当の具材を乗せる仕事だ・・・職場全員が何故か殺気立っており少しでもミスると容赦なく罵声を浴びせられた。日本語だか外国語だかわからない言語でだ。やってることはコンビニ弁当にからあげを乗せるだけを7時間・・・ずっと文句言われる作業を7時間・・・正直2度とやりたくない。永遠に感じられる7時間。これで1万円は・・・・・
その深夜バイトでフラフラになった帰り道に求人募集をみかけた。
「 清掃員大募集!!! 単純作業で高時給!!!」

清掃か・・・
まあ、家からも近いしコンビニ弁当作るよりは楽だろ・・・
そして、よく調べもしないまま面接へ行くと・・・・病院清掃だった。世はまさにコロナ過の真っ最中であった。
今はインフルエンザと同じ扱いになってきているが当時の僕には謎のウイルスという認識だったので躊躇したが・・・他に働くあてもなかった僕は病院清掃へむかうのであった。
あとがき
う~ん・・・こうやって過去の話を書くというのは恥ずかしいですね(笑)
でも、清掃員から経済的自由を勝ち取る男の成り上がり人生禄には欠かせない簡潔な過去エピソードだったと思って恥を忍んで書きました。
まだ清掃員から脱却できていませんが、今の職場・・・清掃の仕事には感謝しかないです。
あとは成りあがるだけだ!!!

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