新しい家を借りるお金、生活費などで借金をした僕は無気力にその日を生きるために日雇い派遣で食いつないでいた。
そんな惰性の日々が動き出す。
「借金なんて早く返したほうがいいよ、ダブルワークが出来る早朝から昼過ぎまでの仕事を俺が紹介してやるよ。」
もう借金とか仕事とか、自分の将来のこととかで酒を飲まないと眠れない日々を過ごすのは精神的に限界に来ていた僕は二つ返事で承諾した。
三日後に連絡があり、早朝ゴミ収集車の仕事が始まった。
朝の3時に起きて夜の12時に寝る生活の始まりだ。
忙しくしないと、自分が堕ちていく感覚に抗えなかった。。。
ゴミ収集車の助手の仕事は運転以外の雑務をこなす簡単な仕事であったが。。。
問題はドライバーの気性だ。
何故か常にイライラしていて質問すると怒鳴る。話しかけても目も合わさずに小さい声で指示を出し、聞き返したら無視をする。
こんな世界があるんだ。。。
今まで経験したことがない職場環境に戸惑った。
わからないことだらけで、聞いたら怒鳴られる&無視
今までの職場では先輩が優しく教えてくれ、新人がミスをしたらフォローしてくれる。それが普通だと思っていた。それが社会だと思い込んでいた。
正直わけがわからなかった。。。初日から使えない野郎の烙印を押されたようで本当に疲れ果てた。
朝から怒鳴られ、昼からは疲れ果てて工場等で何も考えずにただ無言で軽作業をおこない、日付が変わるころに帰宅し眠る。
忙しくすれば先のことも考える余裕が無くなると思っていた。。。
平日は3時間睡眠で週末になると本当に精魂尽き果てて土日はひたすら眠る生活。
僕をギリギリの所で支えていたのは「借金返済」
これだけであった。
毎日、毎朝、理由もなく全てにイライラしているドライバーと仕事をするのが、、、顔を合わせるのさえ本当に苦痛だった。
毎朝、お金のために心が削られていく感覚に襲われた。。。
そんな、日々が唐突に終わりを告げる出来事がおこる。
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